参拝のこころ
私たちは、お正月や春秋の祭礼をじはじめ。初宮参り、七五三、厄祓いのような人生の節目節目で神社に参拝します。そして、日々生かされて生きていくことを感謝し、五穀豊穣、家内安全、商売繁盛などさまざまな願いを神様にお祈りします。
神社参拝の時、もっとも大切なことは、真心こめてお参りすることです。(神棚へのお参りでも同じ)。どう心をこめるかはお参りする皆さん各人各様ですが、神前での二拝二拍手一拝は、神様に誠の心を捧げるための「作法」の基本形です。全国神社の中には別作法の所もありますが、お陰を戴いてることに心から感謝して行うことが一番大切です。心をこめたお参りにより、「安心立命」心の平穏が訪れます。
参拝作法(お参りのしかた)
【1】衣類を整え軽く会釈をして鳥居をくぐり、境内にはいります。
※鳥居は神社の入口です。人の家に入る時も、「御免ください」「お邪魔します」などと挨拶するのが常識ですよね。
【2】手水舎(てみずしゃ)があれば、ここで手と口を清めます。
〈手水の作法〉
1) 右手で柄杓の柄を持ち、水をくみ、先ず左手を清めます。
2) 続いて柄杓を左手に持ち替え、右手を清めます、
3) 再び、柄杓を右手に持ち替え。左の手のひらで水を受け、口を清めます。
(注:柄杓に直接口をつけてはいけません。無作法になります)
4) もう一度、左手を清めます。
5) 最後に、柄杓を立て、残っている水をそわすように流し、柄の部分を清め、伏せてもと の位置に戻して終わります。
【3】神前に進みます。姿勢を正します。
【4】参拝します。参拝は、「二拝二拍手一拝」の作法で行います。
〈二拝二拍手一拝の作法(立っている場合も座っている場合も同じです)〉
1) 腰を90度まで曲げるお辞儀(拝)を、二回繰り返します。(二拝)
2) 次に胸の高さで両手を合わせ、右手を少し手前に引き、二回拍手します。(二拍手)
3) 最後にもう一回、腰を90度に曲げて拝みます。(一拝)
(注:参拝中は、常に祈念を込め、心をこめたお参りをしましょう。 )
玉串拝礼の作法
— 昇殿参拝では、玉串拝礼を行います —
【1】右手で、玉串(榊)の根元を上から持ち、左手は玉串の中程よりやや先の方を下から支え、胸の高さ、やや左高に少し肘を張って待ちます。
【2】玉串案(机)の前に進み、軽くお辞儀をしたのち、玉串の先を時計回りに90度廻し、玉串の先が神前に向くようにします。
【3】両手で玉串の根元を持ち、祈念を込める
【4】右手を離し、玉串の中程を下から支え(左手は右手に添えて)、玉串を時計回りに回す。そして、玉串の根元を神前に向けて、両手で玉串案(机)の上に捧げます。
【5】次に、二拝二拍手一拝の作法をし、最後に軽くお辞儀をしてさがります。